南浦和の歯科 なかむら歯科クリニックの中村です。こんにちは。
昨日は休診日を利用して、春日部にあるわたなべ歯科クリニックさんを1日見学させていただきました。
朝8時半より朝練があるとのことで、一緒に参加させていただいたのですが、朝練という体育会系の言葉を聞いたのは、学生の時以来だったので、とても新鮮でした。いろいろな症例の写真を見ながら、どういった状況判断をして、そのなぜそのような説明をするのか、どのように患者さんと関わっていけばいいのかをとても深くまで掘り下げて話し合いをされていたのですが、スタッフの方だけで朝早くから集まって、そのような時間を設けているのは本当に素晴らしいことです。
その時にチーフの方がおっしゃっていた一言が印象的でした。”院長が勉強会で勉強してきたことを私達も協力して取り入れていきましょう!”素晴らしいチームワークが形成されているなと思いました。
朝礼はストレッチから始まり、クレドをみんなで読み上げるのですが、そのスピードに驚きました。読んでいるのではなく、完全に頭に入っていなくてはあのスピードでは言えません。頭に入っているからこそ、みなさんがすごく素敵な笑顔で仕事をし、真摯な姿勢で仕事に取り組んでいるのかなと思いました。朝礼でもレントゲン写真を見ながらディスカッションをされていたのですが、レントゲン写真の最後に、私の酔っ払っている時の写真が・・・。冷や汗をかきました。わざわざそんな写真を拡大印刷して仕込んでおいてくださったことからも、楽しい職場の雰囲気が伝わってきました。
診療が始まってからも、勉強になることばかり。使っている道具や材料はもちろんのこと、診療に対する考え方がとても勉強になりました。なぜ今虫歯を削るのか?削ってつめるだけでは、また再発をくりかえすだけ・・・。その前にやらなくてはいけないのは、生活習慣やプラークコントロールの改善のためにどうやって患者さんと関わっていくのかということ。実際に削らないで、生活習慣やプラークコントロールを改善し、6年ほとんど進行しないまま経過がすぎている症例を見せていただきましたが、あのまま、ただ削ってつめる治療をしただけでは、何も原因が解決されていないため、また虫歯の再発をくりかえすことになっていたと思います。虫歯ができてしまったお子さんのお母さんへも、その子の将来を考えて、どうしていくのがいいのかをとても熱心にアドバイスされていました。
そんな院長先生の考え方がスタッフの方にもよく伝わっているためか、みなさんが患者さんととてもいい笑顔でコミュニケーションをとり、いろいろなお話をしながら、患者さんに積極的に関わっていこうという空気が診療室のいたるところで見られたのも印象的でした。カルテに関しても記入してある量もすごく多いですし、何より患者さんのことをすごく想って記入しているなということがすごく伝わってきました。定期的にメンテナンスで通っている方に対してちょってした変化に気づくことができるのも、日頃からそういう姿勢で仕事に取り組んでいるからなんだろうなと思いました。
口腔内写真をとって、経過をずっと追っているのも勉強になりました。歯周ポケットやプラークチャートのデータより、写真で見たほうが患者さんの気づきも大きいですし、なおったことに対して喜びを患者さんと共有できると教えていただきました。うちの医院でも今後取り入れていこうと思います。
医院のいたるところで”ありがとうございます”という言葉があふれているのも素晴らしいと思いました。ちょっとした掛け声からもチームワークの良さが伝わってきましたし、スタッフの方が”必要としてくれている仲間がいるから頑張れます”とおっしゃっていたのも印象的でした。みなさんがたびたび”何か質問ありますか?”とやさしく声をかけてくださり、そのたびに私の質問に対していろいろと丁寧にご指導してくださったのもありがたかったです。
本当に素晴らしい医院でした。うちもこんなふうな素敵な医院をみんなで作っていけたらいいなと思いました。お忙しい中貴重な時間をありがとうございました。今度はスタッフと一緒に見学させていただけたらと思います。またよろしくお願いします!