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小児歯科とは

子供の歯は大人に比べて虫歯になりやすく、当院では、お子様の歯が一生健康で過ごせたらと考えております。
歯医者さんは怖い、歯医者さんに行くと痛い、といったイメージを払拭すべく、当院では、お子様が安心して診療を受けられ、また最終的に自分一人の力で歯を磨けるように母子分離を軸に診療を行っております。

むし歯は感染する

小児の虫歯予防の原点は、母親にあると言ってもよいでしょう。生後10ヶ月〜31ヶ月の間に、虫歯菌であるミュータンス菌が母から小児へと感染していきます。 その時の条件は、母親の口腔内にミュータンス菌が大量にいる場合、又、小児がショ糖(砂糖)をたくさん摂取している場合に、効率良く感染していきます。
問題は、一旦強く感染してしまうと、ブラッシング位ではミュータンス菌を減らす事は出来ず、”一生ミュータンス菌を大量に抱えて過ごしていかなければならない”というリスクを追うという事です。 反対に、上記の期間を無事に過ごす事が出来れば、サングイス菌(虫歯にとっての善玉菌)が定着しやすくなり、虫歯になりにくい口腔となっていきます。

キシリトールでむし歯予防

キシリトールは天然の甘味料です。
主な原産地はテレビCMでもお馴染みのフィンランド等の北欧で、私たちの身近なところではイチゴなどにも含まれていますし、私たち自身も自分達の肝臓で一日に15グラム程度ののキシリトールを作っています。
キシリトールはWHO(世界保健機構)から安全性が認めらている安全な甘味料です。
砂糖と同程度の甘味を持っていながら、カロリーは40%も低いです。
キシリトールによる予防方法で一番効果的なものは、食後にキシリトールを摂取する方法です。またそれを習慣化して、継続的に行うのが最大のポイントです。
たまにさぼってもいいので、長期間、継続的にガムやタブレットで食後にキシリトールを摂取することで、むし歯予防につながります。
また国の政策としてフィンランドでは、学校での食後にキシリトール入りのガムやタブレットが配布され、徹底したむし歯予防を行っています。
食後にキシリトールを摂取する習慣があるフィンランドでは15年間に約80%ものむし歯を減らすことに成功しました。

保護者の方へ

お子様は大人よりも虫歯になりやすく、乳歯は永久歯に比べて痛みを感じにくいので、お子様自身、自覚症状のないまま虫歯が進行してしまうことがあります。
フッ素やキシリトールガム、親子での定期健診などで虫歯予防をしましょう。
また、虫歯の兆候の第一段階として、お子様の歯の質感がツルツルしたものから、濁ったような印象に変わったら、注意が必要です。
少し見分けることが難しいですが、早期発見ができればブラッシングでの予防が可能です。
定期健診などで専門家に見てもらうのもお子様の虫歯の早期発見の一つの手段になります。